<雇用保険の求職者給付>
雇用保険では、労働者が失業した場合に必要な給付が行われます。
その代表は、「失業手当」と呼ばれることが多い求職者給付です。
一般にはあまり知られていませんが、この求職者給付は、仕事を辞めた時(離職時)の年齢により2種類に区分されています。
<65歳未満の基本手当>
離職時の年齢が65歳未満の一般の加入者(一般被保険者)は、離職時に一定の条件を満たしていれば、ハローワークで手続きすることによって、求職者給付を受けることができます。これを基本手当といいます。
一定の条件というのは、離職日前2年間に雇用保険加入期間が12か月以上であることです(離職理由によっては1年間に6か月以上の例外あり)。
この場合、離職の理由、離職時の年齢、雇用保険の加入期間(算定基礎期間)によって、所定の給付日数(90日~360日)が決まり、1日につき何円という計算で、定期的に給付を受けます(原則として4週間ごと)。